ふくらはぎは第2の心臓
ふくらはぎは、第2の心臓と呼ばれています。血液の巡りを良くするポンプの役割を果たしています。加えて、体内でも毛細血管が張り巡らされている部分でもあります。
加齢や糖分・脂肪分の過剰摂取などで、抹消の毛細血管がゴースト血管になります。
ゴースト血管になると血液循環が悪くなり、高血圧の要因になることはもちろん、認知症や骨粗鬆症など健康寿命を脅かす病気のリスクになることがわかっています。
年齢とともに毛細血管がゴースト化することは知られていますが、個人差が非常に大きく20代、30代でもゴースト化するようです。
毛細血管のセルフチェックには、爪の根元を圧迫して赤みが戻るまでの時間を測る「爪床圧迫テスト」があります。
【手順】
1. 爪の根元を5秒間指で押す
2. 指を離す
【結果】
2秒程度で赤みが戻れば問題なし
5~6秒程度かかるようなら、血流が悪くなっているサイン
ゴースト化を避けるために、「糖質の過剰摂取をしない」「睡眠不足を避ける」「運動不足の解消」があげられていました。その中でも、おすすめされていたのが、ふくらはぎの筋肉を活発に動かす『スキップ』です。朝昼晩、それぞれ20回ずつ行うことがすすめられています。
スキップが難しい場合、おすすめなのが『かかと落とし』です。背筋を伸ばして爪先立ちになり、両脚のかかとを上げ下げします。下ろすときに体の重みを地面に伝えるようにします。
これによって、骨を形成する「骨芽細胞」を刺激し、全身の臓器や組織に働きかけるホルモン物質「オステオカルシン」が分泌されます。
このオステオカルシンも加齢により分泌量が減りますが、毎日30回、2週間連続で行うことで、分泌量が増加する傾向が見られます。
このオステオカルシンには、糖尿病を改善し長寿ホルモンのアデポネクチンの分泌も促され、動脈硬化から起こる心筋梗塞や脳卒中のリスクを下げられると期待されています。
『スキップ』や『かかと落とし』は、○○しながらできる手軽な運動です。
そしてスキップでなくとも、ふくらはぎを上手に動かせられるのが、バランスポイントを意識したウォーキングです。
桜やチューリップなど春の散策にはもってこいの時期です。
ふくらはぎを意識してみてはいかがでしょうか。
